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勢いで設置してみたり、なんだり。いわゆる日記っぽいものです。
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手紙とうわさで、ブラッドさんとヴィヴィアンさんがなくなったことを知る。
正直、その後どうやって家をでたのか、覚えてない。
結構うろたえてたんだろう。
でも、きちんと髪に黒いスカーフを巻いて、かごにリースちゃんとパールちゃんをいれて花を摘んで
聖堂に向かう坂道を上がっていた

聖堂に猫を入れていいかどうか、ちょっと不安だった
だめって言われたら、こっそり後ではいってお祈りをしようと思っていた
お墓へ行っても、たぶんそこに遺体はない
だったら、聖堂ならきっと、祈りが届く気がした

聖堂を訪れたら、いろんな人が居た
クリストファーさんに久々に会って、この街は獣人もいるせいか、獣禁制ではないってことをきいた
ちょっと、安心した

そしたら、ほんの少しの時間だけ、ブラッドさんが、みんなにあいにきてくれた
そういえば、いろいろな約束をしたなとおもう
おじいさんになってね、とか。大人になったらドレスをくれるとか。死なないでね、とか。
全部破られちゃったよ。
でも、最後まで、きっと騎士様だったんだろう。
だから、怒ってない。以前遺跡で言っていた誓いを、多分貫いたんだろう。
街中に初めて出たとき、ベンチの上で声をかけてくれたひと
冒険者になるかならないか、迷ってたわたしに遺跡へ行くきっかけをくれたひと
わたしのために怒って、泣いてくれた人
おにいさんみたいだったな、といまさら思う


ヴィヴィアンさんへ、おやすみなさいともお祈りした
素敵な人だった
照れ屋さんで、かわいい人だなって思ってた。でも、きちんと自分の足で立ってた。
いつか、外国へ行って世界を見て回ったら、ヴィヴィアンさんの故郷の村…
遺跡と、とっても大きな図書館のある村にたどり着くかな
弟さんがいるっていってた
その、孫にくらいは会えるかもしれない
ミニスカートは、結局はかなかったよ。
いつか、はく日がきたら、ヴィヴィアンさんを思い出すんだろう

二人とも、大事なひとだ
感謝してもしきれない、ありがとう
二人が、大変なときに力になれなかったのが悔しい

みんなで、ブラッドさんとヴィヴィアンさんの思い出の話をした
死者をおくるって、こういうことなんだなって、ちょっと思う
…マールファさんが、もっと話したかったと言ってた。わたしも、そうおもう。
くいがなんてない、なんてうそ。

いつか、魂は命の輪にのって、新しく生まれてくるものだっておとうさんはいう
それならば、人より長く生きていれば、またいつか、あえるかな
あえたらいいな
……人より長く生きる命があってよかったと、初めて思ったかもしれない

おやすみなさい
さようなら
どうぞ、まためぐりあえますように

【山頂の大聖堂:クリストファー★ノエム★命の灯火★ディルノア★ハイド★マールファ】

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