ポイズンスパイダーがいっぱい

10月7日

嵐がくるかもしれない、という予報を聞きながら砂漠の地下にもぐる
地下には、迷宮があり、そこにはポイズンスパイダーが居るらしい
…あ、それから、リザードマンたちも
迷宮にいる蜘蛛に困っているのなら、きっと蜘蛛が居るほうには近づかないだろう
だから、リザードマンには合えないかもと思っている

迷宮に踏み入れてほどなくして、マグナスさんとヴォルトさんに出会う
お二人は、ポイズンスパイダーの退治を引き受けているらしい
わたしの場合は卵を手に入れることだけれど
幸い、目的は似ている
だから、パーティにご一緒させてもらうことにした
どうやら、仲間は他にも居るらしい

そうしていたら、不意に足音が聞こえた
人間ではなく、獣でもなく、複数の足音が同時に動く、蜘蛛の足音だ
（実は、普通の蜘蛛は足音がないくらい小さいから、蜘蛛の足音は今日初めて聞いた）

襲ってくる蜘蛛の群を、弓とヴォルトさんの魔法で対処していたら
その蜘蛛たちの向こう側から、人の声がした
それは、黒いローブを着たダークエルフだった
そのダークエルフは、ポイズンスパイダーを操り、なんとバーサスの会場を襲わせようとたくらんでいた
バーサスの会場だけではない、都のバザールまでも襲う予定のようだった

ティルルさんという小さな魔法使いの女の子も加わり、ダークエルフを撃退する
マグナスさんの機転で幸いに不意をつくことができたからか
そのダークエルフは倒すことができた

けれど、更にもう一人現れたダークエルフと、援軍（？）の蜘蛛の群が厄介だった
狂った炎の精霊を纏うダークエルフが出口をふさぎ
蜘蛛は、炎によって毒が気化してガスとなっていた

頭上に穴が開いて、シャルワールさんという魔法使いの女の子と鉄カボチャが助けにきてくれなかったら
おそらく、毒か地崩れによってわたしたちは死んでいたと思う
もう一人のダークエルフは、くずれる天井につぶされ
蜘蛛の群も、同様となった
わたしたちは、間一髪で鉄カボチャ…と呼ばれていたカボチャの馬車みたいなものに乗り込んで
なんとか（かなりぎしぎししていたけれど）土砂崩れにつぶされるのだけは防げた

ヴォルトさんの魔法で足場を崩し、オアシスにつながっているらしい水路にカボチャごと脱出した
……暗くて狭くて、ぎしぎしするところがあんなに怖かったとはおもわなかった！

ほんとうに、死ぬかと思ってしまったよ…

【砂漠の地下迷宮：マグナス☆ヴォルト☆ポイズンスパイダー☆ティルル☆ダークエルフ☆蜘蛛の群☆シャルワール☆瓦礫（とか）】

戦闘中の位置確認が上手くできず、ちょっと立ち回りがあっぷあっぷだった
反省します・・・…

右腕と、左足に火傷

close

【リハビリ3】主夫なあのひと

成人男性と、顔の角度の練習
フェイスラインが苦手なので、逆にこういう角度のほうが書きやすいと判明

線だけだと、オッドアイがよくわからない
最近子持ちになったと言う風の噂の、ディルノアさん

ようやくと、まあ許せる妥協の点にたどり着けました
地味に、エプロンを着てる予定なんですが
ぜんぜんわかんないとか、そういうオチ

ちょっと気に入ったので、そのうち清書して色を付けられたらいいなあ
お兄さんとオッ様を描くのが苦手です
でも、描けるようになりたくて仕方がない…

リハビリ、3枚目でした

スパイダーシルクの魔法

バザールをうろうろしていたら、知った顔を見つけた
知った顔…といっても、そんな親しいっていう自信はない
以前、街で花輪をくれた商人さん、綺麗なものを取り扱うアルマンドールさん

どうやら、ニュースペーパーみたいなものを熱心に見ている途中みたいだった
そして、なんだか独り言が聞こえてしまったのだけれど
「ポイズンスパイダーを討伐して、巣を焼き払ってしまうのはもったいない」…らしい

それって、どういう意味？
そう思って、ついつい声をかけてしまった。

アルマンドールさんが言うには、ポイズンスパイダーの糸と卵は綺麗な工芸品になるらしい
卵は、やわらかくて弾力があり、色がとても綺麗らしい
そして、その卵を包む糸は、とても綺麗な糸としてつむがれる

アルマンドールさんは、こっそりと糸の具体例を教えてくれた
今、街と都で流行しているとある歌姫さん
名前は、ださないけれども…銀髪がとても綺麗で、歌も綺麗で
あっちこっちで、評判になっているほどの人

実は、その歌姫さんの銀髪は、この蜘蛛の糸で作られたカツラなんですって
……すごく驚いてしまった
しかも、そのカツラを用意したのはアルマンドールさん
デビュー前、容姿にどうしても自信がもてなかった歌姫さんに依頼をされて
アルマンドールさんが用意したのがカツラだったらしい

その綺麗な髪を手に入れて、歌姫さんは自信を持った…のかはわからないけれど
見違えるほどに美しく、歌も上手になったんだって

何となくわかるかもしれない
綺麗な洋服をきたり、綺麗な場所にいるとちょっと背筋が伸びる
洋服で、女性は態度が変わるっていうけれども
きっと、その延長なのかもしれない

ポイズンスパイダーが出没するという遺跡に、わたしも行く予定があるといったら
卵と糸をもってきてくれないかという依頼を請けた
もちろん、断る理由なんて無い
……状況によっては、取れない可能性もあるけれどね
でも、目指してみたい
だって、わたしも綺麗なものを見てみたいもの

依頼を引き受けた後は…
実は、件の歌姫さんのステージを見に行って来てしまった
しかも、ドレスを着て！
アルマンドールさんが、依頼金の一部ということで装いを手配してくれたんだ

赤みの入った、スモークピンクのドレス
白いヘッドドレスと、赤い靴
……うーん、こんな短期間に二回もドレスを着られるなんて…思わなかった
ヒールはつま先がちょっと痛くなったけれど
無事に大人しくもできたし、歌姫さんの歌もとっても綺麗だった

なんだか、シンデレラの魔法使いに魔法をかけてもらったみたいだった
さて、明日はちょっと遺跡にもぐってみようかな
がぜん、やる気がでてきちゃった！

【都のバザール：アルマンドール】

close

おつかれさま！

オアシスまで、ちょっと気晴らし
…まあ、気晴らしといっても、鬱々としているわけじゃないのだけれど
都は、人が多いから…たまに行きたくなる

オアシスに近づいたら話し声が聞こえた
誰だろう？と思ったら、カルードさんとヒコさんの声
おめでとう、とおつかれさま、と言うついでにちょっと驚かしてみようかななんて思って
こっそり、こっそりと近づいた

…まあ、結果をいうとばれたのだけれど
どうして、ばれたかなあ
どうやら、気配はないけど歩き方が特徴的らしい…
自分の歩き方が特徴的だなんて、初めて知った

カルードさんは、けっこうぼろぼろ
ヒコさんは、魔女の薬（クロゥファさん産）で結構元気
魔女の薬っていうから、ヒコさんがカエルやネズミになるんじゃないかと思ってたけれど
クロゥファさんのお薬ならば、味はともかくとして　大丈夫だと思う

バーサスお疲れ様と、他愛のないお話をする
たとえば、ヒコさんがセクシーな売り子さんの衣装をちぇっくしてたこととか
ヒコさんの実家のほうでは、人妻はお料理と刺繍ができるらしいということとか
カルードさん曰く、売り子の衣装は未来の旦那様のためにもらっておけとか

それから、カルードさんが剣王と呼ばれることに違和感…というのか
ご自分でも、上手く説明しがたいような感じだったけれど
自分が剣王でいいのか…みたいな気持ちをもっているらしい

ヒコさんは、パレードで自分に自信がないなんていっていたら、対戦者から殴られるとか言っていた
多分、ヒコさんも…少し不満のようなものはあるんだろう
それは、カルードさんが剣王になる（予定）ということではなく
カルードさんが、自分に自信を持っていないような、そんな煮え切らない様子なことをだ

わたしは、カルードさんがいまいちピンと来てないような
そういう感情を持っているのは、別に不思議ではないと思う
勝ち抜いて、剣王になりますよって言われたって
カルードさんは剣王にいきなり進化するわけじゃないんだ

レディはレディとして生まれるのではなく、レディになるんだとお母さんは言っていた
つまり……そういう状況になって、そういう風に人はゆっくり変わってゆくんだと思う
一年、二年後…もしかしたら半年後くらいには、カルードさんは
自分が望む望まないに限らず、剣王と呼ばれるようになることで
すこし、何かがかわっているんではないかと思う

……まあ、わたしはカルードさんはカルードさんだと思う
ちょっと難しいことを書いてみたけれど
結局、本人の本質は変わらない
珍しい冠を被ったって、その人はその人なんだから
ヒコさんも、カルードさんはカルードさんだと言っていた


まあ…
多分、外から何かいえることはあっても
それを噛み砕いて飲み込んで、状況を自分に言い聞かせるのは本人にしかできない
……胃とか、いためないといいけどな

そういえば、ヒコさんとカルードさんはそのうち対戦をするらしい
お互い怪我をしているから、それが治ってからみたいだけれど……
見てみたいなあ

【砂漠のオアシス：カルード☆ヒコ】

close

デートを観戦、デートの約束

闘技場のバックヤードにおいてあった荷物を、あれこれ片付けた帰りのこと
なんだか、観客席のほうで話し声がした
誰か居るのかな、と思って覗き込んでみたら、クローディアさんとコートニーさんとであった

そうしていたら、シェリーさんとみかづきさんの果し合い（？）が始まったので
これはぜひとも、なノリで観戦してしまった
存外、応援ぽんぽんが活躍（？）したりもする

詳しい事情はさっぱりなのだけれど
どうやら、シェリーさんとみかづきさんは試合の約束をしていたみたいだ

みかづきさんは、バーサスの参加者…ということは知っていた
以前、バーサスの参加者について話をしたときに、東の人だと名前があがったから
みかづきさんは、勢いのある迷いのない剣を振るうひとだ
…剣だけではない、むしろ、人柄がそうだから剣に迷いがないというべきなのかな？
故郷のために、強い剣士になりたい…みたいなことが聞こえてきた

お二人の試合が、デートみたいだねと言っていたら
ハッセンスさんと今度試合をしてもらえることになった
…初めてのデート？
正直、バーサスの試合中、楽しそうで楽しそうで、うずうずしていた
だから、ハッセンスさんと戦えるのはとても嬉しい
勝てるか…というと、ちょっとわからない
こういった舞台の上で、1対1で剣士の人と戦うなんて、初めてだから
対戦はそのうち、多分、出会うことがあると思う

コートニーさんは、外国からきたひとみたいだった
亜人…エルフとか、ドワーフとかについてあまり知らないみたい
ドワーフって何？って言っていたもの
あと、コートニーさんは恥ずかしがりやさん
…どれくらい恥ずかしがりやかというと
こう…恥ずかしい後に、セップクをしてしまうかもー…っていう
なかなかに、アグレッシヴな恥ずかしがりやさんだ
なぜか、セップクにハッセンスさんが興味津々だった

コートニーさんとクローディアさんはなんだか仲良しみたいだった
クローディアさんは、コートニーさんに先に彼氏ができたら
悔しくってリストカットをしてしまうかも！…らしい

……うーん
正直、リストカットはどうかと思うんだ
でも、ライバル心っていうのかな？そういう気持ちを口に出せる相手って
仲がよくなくてはできないような、そんな気がする

試合の結果は、みかづきさんの勝ち
でも、シェリーさんも強かった
お二人とも、ズタボロだったけれど(主にシェリーさんが）
みんなで、がんばって治療して、ひるるーさん（ヒルデガルド）とのお食事に間に合わせた…

…うん
適当に手術するのと
内臓に絆創膏を張るのは、アウトだとおもうんだ！

【運命の大闘技場：シェリー☆みかづき／クローディア☆コートニー☆ハッセンス・G】

close