人生再出発…らしい

さて、丸一日かけて船にゆられ
もどってきましたがぁらの街
……なんてね

まあ、帰ってきたらご挨拶、ということで聖堂にいってみた
そうしたら、なんとびっくりだよ
祭壇へ向かって「俺は死にます」みたいなことを言っている人がいたんだから

長いすに思わず隠れてしまったけれど
とにかく、止めなくちゃ！と…思ったわけなんだけど……

…まあ、なんていうか
言葉っていうのは、色々な使い方があるんだよねって実感した
というのも…ええと
つまり、わたしが、死んだらだめー！と飛び出したものの
まったく持って、誤解だったらしい
死ぬっていうのは、つまり…今までニートだったんだけれど、俺生まれ変わりますっていう
そういうたとえだったみたい…
ものすごい恥ずかしかったよ！？

ニートから脱却しようとしていたのは、ヤンソンさん
一緒になってヤンソンさんを止めようとしてくれた（？）のはギルバードさん
話していたら、カイリさんとライブラさんも加わって、なんだかにぎやかな新しい門出になった

ヤンソンさんは、これからどうするんだろう
なんだか、好きだった人がもう死んでしまったようだけれど
その人のことを知るために生きていきたいみたいなことを、言ってたきがする
ギルバードさんは、縛られなくてもいいんじゃないかって言っていたけれど
わたしも、それはちょっとだけギルバードさんに賛成
でも、…正直、ちょっとだけ、誰かをそんなに愛していられるヤンソンさんはすごいとおもった
ちょっとだけ、羨ましいかもだ

みんなにキャンディを振舞ったり
ギルバードさんに髪の毛をつるつるにされそうになった
最初は、ヤンソンさんの髪の毛が危なかったはずなんだけどなあ…？

帰りはギルバードさんに送っていってもらった
おうちでご飯をたかられましたが
でも、誰かにご飯を作って食べてもらえるのは、実は結構好きだからいいや

……ところでね
人間の恋愛感覚とか、そういったことを
獣人さん（しかも、ちいさなこ）に教えるって結構難しいんだね
言葉にすればそれで正しいとは思うけど、でもニュアンス的に何か違うんだっていのが結構ある

【山頂の大聖堂：ヤンソン★ギルバード★カイリ★ライブラ】

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ジャングル×恋話＝シュール

さて、とりあえず慌てて海にきたわたしだけれども
とりあえず、ライエン君と顔を合わせて
時間が必要そうということがわかった
最初は、ずっと海に居たほうがいいかなと思ったけれど
一度、本土のほうへ帰ることにした
といっても、ほとんど本土をスルーして凍土へ向かう予定なんだけれど…

まあ、そのハードスケジュールは今はいいとして
今日は、とても久しぶりにガロさんに出会った
しかも、ジャングルで
どうやら、お墓参りをしにきたらしい
それは、多分ヴィヴィアンさんかなと、思ってみた

なぜか、ジャングルで恋の話をするという不思議な状況になったよ
あれだね、こちらは絶対ガロさんに、今恋の話題とかでからかえないのになあ
反則だね、卑怯だね、後ろから袈裟斬りアタックだよ
……まあ、正直、つつかれても逆さにして振ったって、恋の話題なんて出てこないんだけど…
……まったくないわけじゃないけれど、多分、あれは話題として面白い恋でも愛でもないだろう

ガロさん曰く、初恋は実らない、らしい
ちなみにガロさんの初恋は、義賊をやっていたころらしい
自分の恋愛話はまったくないけれど
他人の恋愛話は、とても好きだ

女の子ですから、みたいな？

【秘境のジャングル：ガロ】

金の蜜の一族のはなし

ジャングルで食料を探していたら、大きな卵をみつけた
鳥の卵のようでもあるし、おおきなトカゲの卵かもしれない
巣から落ちたのか、その場に産み落とされたのかわからないけれど
落ちていたので、つい、拾って持ってきてしまった

それを、砂浜で見ていたらテレサさんとであった
そして、卵の一族の長老様が卵を迎えにきて


それから、ひとつの一族の存亡に関わる話の流れになってしまった
どうやら、長老様はテレサさんに金の蜜の一族の女王になってほしいらしい

金の蜜の一族には、女王様が必要らしい
その理由は、彼らが蜜蜂だったから
蜂たちの女王様がいなくなって、新しい女王様を探さないと
群…ううん、一族は、統率をうしなってばらばらになってしまうんだろう

テレサさんは、とても綺麗な金色の髪の人だから、それに人柄も長老様がとても気に入ったみたいで
ぜひとも女王様になってほしいって、言っていた
けれど、テレサさんは女王様にはなれないといっていた
お父さんやおかあさんと離れたくないというのもそう、冒険を続けたいとも言っていた

でも、テレサさんは金の蜜の一族が滅びてしまうのもほうっておけないといっていた
だから、新しい女王様を自分が探してくると、言ってた
最初は、長老さまはそれを信じてくれなくて
ううん、ちょっと違う
長老さまは、新しい女王様を探しにテレサさんを危険な目に合わせる意味がない
テレサさんがふさわしいから、ぜひ女王様になってほしいって、そういっていた
けれど、テレサさんは先ほど書いたように、女王様にはなれない

ぐるぐるめぐりの会話のなか、それでもちょっと進んだり戻ったりしながら
わたしが蜂になったり、テレサさんの魔法で戻してもらったり
結局、テレサさんの説得で、長老さまはテレサさんを信じてくれることになった

王様や女王様は、自分や周囲の人のことではなくて
きっと、その国のことを一番に考えなくてはいけないんだろう
そういった意味では、ひとりのひと、ではなくなるのかもしれない
ドレスを着て、おいしいものを食べて、いろんな人にかしずかれて
だからこそ、背負うものは大きいんだろうなと、なんとなく思わせられた

そういった人たちに必要なのは、身を削って仕えてくれる人もそうなのかもしれないけれど
うん、上手くいえない。
でも、あいまいな言葉で書くのなら
きっと、信じてあなたなら大丈夫って、背中を押してくれる人なんじゃないかなって、思う


……であったこともないけれど
世界のはてからやってきた、遠い国の王女さまや、女王様は
どんな風にいろんなものを背負っていたんだろう

【ゴールドコースト：テレサ★爺や】

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ひょうがらの義足

さて、すこしまとめて日記を書くことになってしまう
あれだね、なんだかんだ気ぜわしいと、日記をかくのは後回しになってしまう
時間が無いって、わけじゃないんだけどな…

わたしが海にきたのは、冒険者ギルドにライエンくんの手紙がはりつけてあったから
かといって、わたしが何ができるか、というのは
……実のところ、あんまりない
名もなき命の精霊に助けをもとめても、失った足を生やすことはできないし
かといって、手紙に書いてあった「火の鳥にお願いする」というのは、ライエン君じたいが
今でもまだ、どうするか決めかねているように見えたから

まあ、前置きが長くなったね
わりと、悪い癖だ
ということで、わたしができることを考えた結果、義足になってから使う杖を作ってみた
そうしたら、なんだかんんだいろんな人が集まってきて
にぎやかな夜になった

まず、杖をつくるために、適当な長さの枝をジャングルから捜してきた
もちろん、この場合の適当は適度といういみで、いいかげんなわけじゃない
それから、手触りをよくするために杖の表面をナイフで削っていった
……この仕事が結構大変
うっかりと、手のひらを切ってしまった
ちょうど通りかかったアルフレッドさんにお薬をもらったけれども
手のひらについた切り傷を見て
「こんな程度なら、怪我ってほどでもないなあ」と思ってしまった
――怪我に慣れてきてしまってるのは、なんか危ういかも。用心、用心。

ロブ・ロイさんが、義足が完成したからとライエン君をさがしにコテージにやってきた。
ロブ・ロイさんは、コテージが苦手らしい。足の下に海があるから、みたいな感じらしいけれど。
なんとなく、わかるような、わからないような？
そうしたら、ディルノアさんやサフォーさん、セタンサさんも集まってきた。
それから、探されていたライエン君、ライエン君を助けにきたエルフのセシルさんも。

みんなで果物を食べたり
（なぜか、握力でメロンを搾ろうとしてたり、スイカが悲惨なことになっていたんだけれど）
ロブ・ロイさんの作った義足をライエン君につけてみたり
（どうしてなのか、豹柄だった。流行なのだろうか？）
アルフレッドさんの過去のお仕事がちらりと浮上したり
（聞いてほしくないみたいだったから、突っ込むのはよしておこう）
ラブレターのお話をしたりした
（サフォーさんは、わたしとライエン君をいい関係にしたいみたいだ）

そういえば、セシルさんはエルフで、がんばって人間の言葉を学んでいる最中みたいだった
わたしも、家で使うのはエルフ語が多い
おかあさんが生きていたころは、半々、だったかな
だから、しゃべる分にはあまり不便はないんだけれど
言葉が違うのは、きっと大変なんだろうと思った
わたしのことを、半分仲間だといってくれたのがちょっと嬉しい
いや、すごく、かな？
そのうち、セシルさんに、どうして人間の言葉を学ぶようになったのか聞いてみたいと思った

にぎやかな夜はいい
問題があっても、考えるべきことがあっても
勢いがある夜は、とりあえず朝になったらなんとかなりそうな気がする
気分って、大事だよね？

【海辺のコテージ：アルフレッド★ロブ・ロイ★ディルノア★サフォー★ライエン★セタンサ★セシル】

アルフレッドさんから、鉄やすりを借りる
鉄製品だけれど、枝がぎょりぎょり削れるのが楽しい

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スコールの夜

夏至の日は妖精たちの夜、精霊や妖精の力が強くなる夜で
だから、この日は彼らがお祭りをしたり、いつもより騒いだりするらしい
いつもなら、夏至の日を指折り数えて待っているのに
今年の夏至は、気がついたらやってきたってかんじだ

夏至の期間のスコールは、だから、いつもより激しい様な気がした
水乙女たちが、わあわあしているような、そんな気がするからかな
久しぶりに出会うスコールに、うっかりとすこしぬれてしまった
前に来たときに、スコールが降りそうな予兆を、ばっちり学んだと思ったんだけど
……思っただけ、みたい？

コテージに駆け込んで、窓から雨を見ていたら
いろんな人が、コテージに雨宿りにきた
ゴーディさんや、フリオニールさん
それから、雨宿りじゃないけれどやっぱりコテージに泊まっているフォウさん
サフォーさんは、自分のコテージとわたしの泊まっているところを、間違えてしまったみたい

ゴーディさんにお洋服をお貸しした
大人の女の人だから、わたしの服じゃ、小さいかな？と思ったけど
わたしのいるコテージから、ゴーディさんのとまるコテージまでくらいなら大丈夫だったみたいだ

ゴーディさんが、部屋で着替えてるとき
フォウさんが、いたずらして実況中継みたいなことをしていた
フリオニールさんは、隣のコテージで笑ってたし
サフォーさんは、そんなフォウさんに水をかけたりしてた

冬場に焚き火をすると、人が寄ってくるみたいに
スコールは人を呼び寄せる効果があるのかもしれない
ちょっと、楽しかったな

【海辺のコテージ：ゴーディ★フォウ★サフォー★フリオニール】