スコールの夜

夏至の日は妖精たちの夜、精霊や妖精の力が強くなる夜で
だから、この日は彼らがお祭りをしたり、いつもより騒いだりするらしい
いつもなら、夏至の日を指折り数えて待っているのに
今年の夏至は、気がついたらやってきたってかんじだ

夏至の期間のスコールは、だから、いつもより激しい様な気がした
水乙女たちが、わあわあしているような、そんな気がするからかな
久しぶりに出会うスコールに、うっかりとすこしぬれてしまった
前に来たときに、スコールが降りそうな予兆を、ばっちり学んだと思ったんだけど
……思っただけ、みたい？

コテージに駆け込んで、窓から雨を見ていたら
いろんな人が、コテージに雨宿りにきた
ゴーディさんや、フリオニールさん
それから、雨宿りじゃないけれどやっぱりコテージに泊まっているフォウさん
サフォーさんは、自分のコテージとわたしの泊まっているところを、間違えてしまったみたい

ゴーディさんにお洋服をお貸しした
大人の女の人だから、わたしの服じゃ、小さいかな？と思ったけど
わたしのいるコテージから、ゴーディさんのとまるコテージまでくらいなら大丈夫だったみたいだ

ゴーディさんが、部屋で着替えてるとき
フォウさんが、いたずらして実況中継みたいなことをしていた
フリオニールさんは、隣のコテージで笑ってたし
サフォーさんは、そんなフォウさんに水をかけたりしてた

冬場に焚き火をすると、人が寄ってくるみたいに
スコールは人を呼び寄せる効果があるのかもしれない
ちょっと、楽しかったな

【海辺のコテージ：ゴーディ★フォウ★サフォー★フリオニール】