凍土です
寒いです
凍えます
……幸い、これは暖かい暖炉のそばで書いている日記なんだけれどね
でも、こっちはすごい
トンネルをくぐったら、そこは雪国だったなんて小説であるけれど
本当にそんな感じだった
海では、袖のある服で暑かったのに、こっちでは裏地を毛皮にしてもまだ寒いんだ
しかも、雪が一杯
見渡す限り真っ白で、どこかしんとしている
流した血が凍ってしまう場所は覚えがあった
でも、世界が開けて雪に埋もれているだけでずいぶんと違う気がした
すごく綺麗、夜の砂漠にすこしだけ似ているかもしれないと思った
さて、凍土にやってきて二日目、村の近くにある森に入ってみた
そこで、お友達ができてしまった
お友達、っていっていいかな
でも、言いたいなと思う
名前は、オズワルド…オズって呼んでいる
男の人みたいな名前だけど、れっきとした女の子で、わたしと同い年くらい
この森で、小物を作って、今はひとりで暮らしているらしい
寂しくないのかな、って思ったけれど
物を作るのに集中できるのかなとも、ちょっとだけ思った
オズは自分のことを偏屈だといったけれど
ぜんぜん偏屈じゃないと思った
ずっと、おじいさんと暮らしていたせいか、確かにお年寄りみたいな
ううん、古い魔法使いみたいな、そんな口調でしゃべる
でも、話していたら普通の女の子だと思った
オズの髪を梳いて、海からもってきた(村の子どもに渡したら喜ぶかなって思ってもってきた)桜貝をあげた
何か、こまものとかの材料になるかな?
どんな風になるのか、完成したものを見ることはできないのが残念だけど
オズはとても喜んでくれて、こっちも嬉しくなってしまった
その夜はオズのおうちに泊めてもらった
暖かい飲み物をいただいて
暖炉のそばで、色々お話をした
なんかね、ちょっと嬉しい
楽しかった
【氷結の森林:オズ】
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プロフィール
HN:
ウルリーカ
性別:
女性
自己紹介:
凍土で休養中
【ステータス】
治りかけ。
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