闇のサバト（料理パーティ）の前章ぽい

オズとお別れして、森を少し歩いてみる
エルフの森と違い、この森は少し不思議だ
生き物が居ないように見えて、時折ふさふさのリスやウサギが現れ
時折どこか遠くで、獣の声がする
わたしが知るどの森よりも静かだ
（といっても、エルフの森かジャングルかのバリエーションしかないけれど）

森を歩いていたら、ひとの声がした
なんだか、楽しそうな声だったから引かれるように行ってみた
こっそり、覗いてみたら


ひとが、埋められてるところだった…

一瞬、雪国殺人事件三角関係の末にたどり着いた悲劇、みたいなそういうテロップが頭にながれた
…けれど、結局はなんていうか
うん、そういうわけではなかったみたい

埋められていたのは、イヴェルさん
埋めていたのは（あと上を踏んじゃったのは）、オーロラさんとカナリィさん
なんだか、呪いとか冗談とかそういった言葉がいりまざっていたけれど
とにかくまあ、楽しそうだったから、遊んでたんだろう…多分？

オーロラさんとカナリィさんは、わたしと同じくオーロラ（自然現象）を見に来たらしい
示し合わせたわけでもないのに、同じ目的のひとに会えた
なんだか、ちょっとだけ運命っていうのも大げさだけれど、奇遇さに嬉しくなってしまった
一緒に見られたらいいねって、お話をする

イヴェルさんは、魔法使い
どうやら、オーロラさんとカナリィさんいわく、ヤラレな属性をおもちとのこと
寒中修行大会…に参加というわけではなさそうだけれど
結局、どうして凍土にきたのかは聞けなかったかも…？
自分のことは、あまり語らなさそうなかんじだったから、まあいいか
魔法使いが必要なら、対価があれば力を貸すといってもらえた
アルシアさんが魔法使いで、こちらに来てくれているかもしれないけれど
魔法のロジックについて、とんと疎いわたしとしてはとてもありがたい
頭に止めておこうと、思った

ところで、カナリィさんはお料理研究をしているらしい
お料理の学者さん…ってことなのかな？
そして、オーロラさん曰くカナリィさんのお料理は、ものすごい腕前（死亡ふらぐ的な意味で）らしい
ちらっと聞いた限りだと
トウガラシ100本だけでダシを取るスープとか…
……えっと、それってダシっていうか
畑の害虫の除去に使えるレベルのエキスだとおもうんだ…！？
モンスターが即死というオーロラさんの言葉の意味がちょっとだけわかったきがする

そんなカナリィさんのお料理パーティがそのうち行われるらしい
ちなみに、メインゲストはイヴェルさん！
一応、わたしはサブ！サブだよ！！
………ええと、参加しないとか食べないとか、そういう拒否権はカナリィ政権の占領下では皆無らしい


胃薬って、持ってきたっけ…？

【氷結の森林：オーロラ★カナリィ★イヴェル】