倉庫番

ようやくと、船が島についた
船員さんにお礼を言って、まず目指したのはコテージだ。
ライエン君は足が今現在不自由。
となると、行動範囲はきっと限られているはず。
そうしたら、きっとコテージにいる確立がたかいんじゃないか、そんな推理だ。

船が着いた場所からコテージまでは、ゴールドコーストを突っ切ったほうが早い
その途中、別のふねが着岸しているのを見つけた
忙しく行き交う船員さんのなかに、ヴォルテージさんの姿も見つけた

思わず、なんだか嬉しくて声をかけてしまった
それから、ヴォルテージさんが荷物を運ぶのについていった
ヴォルテージさんは、とても力持ち
わたしの背丈よりも大きな箱を二つも持ち運んでいた
ちなみに、中身は魚介類……中にいわしが一匹とかじゃないかぎり、重たいに決まってる

荷物を運び入れる倉庫へはすぐついたけれど、ここで問題が発生
なんと、扉が開かない
倉庫番を呼んでみたり、扉を叩いてみたり
色々試したけれど、うんともすんともいわなかった
結局、まあ、オチは…横にスライドする扉だったんだけどね
横スライドドアなんて、町外れの訓練所くらいでしか、実はみたことがなかったから
だから、ヴォルテージ君が開けるまで気がつかなかった

そういえば、呼んでもでてこなかった倉庫番さん
実は、ドアを開けたらいたんだけれど
でないと目玉を…（何か書いて消したあとがある）…するぞーっていう歌によっておびえてでてこなかった模様
うん、わたしも、多分出て行かないよ
目玉を……（やっぱり何か消した跡がある）…は、絶対痛いしこわいもん

とりあえず、お仕事をおえたヴォルテージくんと
船員さんに挨拶をしてから、コテージへと向かった
ライエン君、早くみつかるといいなあ

【ゴールドコースト：ヴォルテージ】