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酒場に行って、夜ご飯のスープを飲んでいた。
来週をすぎたら、また冒険へ行きたいと思って、ギルドの掲示板の写しをみていた
まず、知り合いの顔が飛び込んできた
手配書みたいだった
がんばって呼んでみたら、大量殺人犯って書いてあった
おもわず、スープを吹いた
いや、ほんと
汚くてごめんなさい

そうしてあわててたら、オジロさんやリッキーさん、シェリーさんやスパークさん、クラウスさんがやってきた
オジロさんやリッキーさんはまだ静観という感じだったけれど
シェリーさんやスパークさん、クラウスさんは、みんなを狩る気だった
満々、というのかは、びみょうだったけれど
人がいっぱいなのと、お金になるからっていう理由で狩るとか狩らないとかの話になったのとで
いろいろ話しにおいてかれてしまってたかもしれない

なぜか、わたしが夜中に暗い台所で胡桃をわるのが趣味になってたり
シェリーさんが女になってたり
スパークさんが、東洋のヌードルを食べてたりしていた
ノリとテンションって、魔法みたいに不思議だよね

なんか、クラウスさんにかわいいブタの絵をもらった
ウルリーカってかいてあるんだけど…
ぶー

リッキーさんに、最後にわたしはどうするのかを聞かれた
…エルフ狩りに対してと、砂漠の事件に対して
本当は、砂漠へかけつけてしまおうかとおもった
でも、砂漠は厳しい土地だって、わたしも知っている
わたしには砂漠の地において、森中であるようなアドバンテージはない
左手が使えない、右手や背中や足に怪我が残っている現在で足手まといにならないわけがない
――自分が弱くて、かばわれて、人を死なせてしまうのはもうごめんだ

だから、怪我が治るまでは、オジロさんの言うとおりに動かないことにした
そのかわり、週があけたら街から動くというリッキーさんに伝言を託す

精霊に加護を祈った妖精銀のやじりと、「どうか無事で」の言葉
何もできない自分が、これほどもどかしく感じたことはない
……シェリーさんやストームさんやクラウスさんを、大きな声でとめることもできなかった

リッキーさんは、案内人がいるから大丈夫だといってくれた
大丈夫だよね
なんだか、ちょっと泣きそうだ
悔しいのと、情けないので

【冒険者の酒場:オジロ★リッキー★シェリー★スパーク★クラウス】

ところで、左手の腱が今切れてるんだけれど、治るかどうか心配でとおりすがりのひとに聞いてみた
なんだか、ちょっと勇者っぽい、怪我になれてそうな人だ

いわく
「僕の知り合いに、拳闘士をやっているやつがいるんだけどね
彼が、試合の直前に腕の腱を切ってしまったときのはなしだ
かれは、ボルトとナットで腱をつないで試合にでたよ
つながってればいいんだね、腱って」

だそうです
……ボルトとナット……(じっとみる)
よい子は、まねしちゃだめですか?

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