朝、というより昼前の聖堂
今日は儀式があるせいか聖堂の中はがらんとしていた
いつもいる神官様やシスターたちは、どうやら奥のほうで忙しいみたいだ
結局昨日、家に帰ったあとはくたくただったのに
なかなか眠りにつけなかった
あの夜に感じたり考えたりしたいろんなことの残滓が上手く解けずに残っているかんじだ
だから、祭壇にお花を上げたあともしばらくぼんやりとしていた
そうしたらディルノアさんがやってきた
どうやら、孤児院のお手伝いをしているみたいだった
ディルノアさんと、「たられば」(鱈とレバーではない)の話やいろんな話をした
どんなに刃を向けたくないと思っても、刃をむけてしまうときがこないとは誰にもいえない
そんなわたしの言葉に、ディルノアさんはこう答えた
そうなる可能性をなるべくつぶしてゆくことはできるって
どうやらわたしは、自分で思っているよりももしかしたらシェリーさんの足を切ったことがショックなのかもしれない
なんか、ショックを受けてるっていうのに気がついてショックだった
あんな感触はもう二度とごめんだ…って思う
だから、ディルノアさんの言うとおりに可能性をつぶしていきたい
なんていうか、やっぱり
人が死んだっていうあとは、すごくしんどいね
きっと、それはみんなそうなのだろう
【山頂の大聖堂:ディルノア】
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プロフィール
HN:
ウルリーカ
性別:
女性
自己紹介:
凍土で休養中
【ステータス】
治りかけ。
【ステータス】
治りかけ。
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