今日はエイプリルフールだった。
エイプリルフールっていうのは、嘘をついてもいい日。
外国では、四月の魚の日なんていうらしいけれど
どうしてそこで嘘が絡むのかは、わかんない。外国の不思議?
でも、結局嘘をつかないまま、酒場に来た。
今日は、おとうさんが森に用事で帰らないらしいから、作るより食べちゃおうと思って。
早めの時間だから、わたしのお気に入りの席があいていた。
冒険のあれこれが貼り付けてあるコルクボードが見える特等席。
冒険には出れなくても、見てるだけで楽しい。
そうしたら、大神官様の髭にリボンをつけてきてくださいなんて依頼があった。
エイプリルフールだなな、なんて思ってたら、レッグスさんとカルードさんとロザリーさんとビットさんがいた。
レッグスさんの一日の不幸を聞いて、それから皆でロザリーさんの言うゲームをすることになった。
魔女の子供達が遊ぶ箱で、面白い嘘を食べたら素敵なごほうびをくれるらしい。
でも、嘘を食べられるのは一回だけ。
つまり、皆で一番面白い嘘を考えるゲーム。
…ちなみに、面白くなかったり、喧嘩してたりすると歯が生えてがぶがぶするとか。
皆で、思いつくかぎり嘘を言ってみる。
実は男だ、女だ、みたいなところから、ビットさんにはチャックがあるとか。
実はビットさんは、前は猪だったとか。
わたしが、カルードさんやレッグスさんのお嫁さんだったり。
レッグスさんに皆でパパーって言ったり。
ママーって言ったら、「どうしたの?ウルリーカ」なんて返されたり。
思わず、わたしとロザリーさんが大爆笑した。
色々かききれないくらいに、面白くて、楽しくて、それで結局皆で決めた嘘は、これ。
「こんなゲームは、もうこりごり」
だって、すごく楽しかったから。
箱は、ジンジャーキャンディをごほうびにくれた。
ロザリーさんがいうには、このゲームの本当の種明かしは、嘘をつくなら皆が楽しい嘘をつきなさいってことらしい
誰も楽しくならない嘘は駄目だよって
なるほどね
種を一度知ってしまった人は、もうこのゲームはできない
でも、来年は箱にキャンディを貰うんじゃなくて
わたしがキャンディを用意して、ゲームをやろうかな
…いくら人間が早く老いてしまうからって
来年は、まだあんまり変わらないでいてくれるよね?
【冒険者の酒場:レッグス★カルード★ロザリー★ビット★アリステル】
アリステルさんが女だ!っていって通りすがった瞬間に吹いちゃったよ!
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帰りが少し遅くなったから、港から乗合馬車がでてないかなって、ちょっと待ってみた。
乗り合い馬車の時刻表は書いてあるけれど、時計をもってないから、時刻はわからない。
最終の馬車が来てなければ、まあそのうちくるよね。
なんて、何時も思って待ってる。特に、急ぐことなんて、ないから。
さて、そうしていたらイニフィさんが停留所に来た。
イニフィさんはお買い物に行く途中らしい。それで、馬車を待ってるんだって。
それから、久しぶりだねってことで色々お話した。
そういえば、イニフィさんは最近、身の回りのことをしてくれるお手伝いさんを雇ったらしい。
しかも、とても若い。
………どれくらい若いのかは、わかんないけれど。お手伝いさんをするには、若い人なんだろう。
何歳くらいかな、それは知らない。そのうち、紹介してくれるらしい。
でも、その人は昨日から帰ってきてないらしい。
一晩…くらいなら、人間だってちょっと迷子で住む時間だ。
それが、二晩三晩になると、不安になってくる。早く、かえってくるといいけれど。
着物を着ている、分かりやすい格好をしているらしい。それって、コトネさん?
でも、コトネさんは、若いけど、お手伝いさんにしても、何にしても一晩くらいじゃ心配いらなさそう。
だから、別人かな、と思ってみる。
最近は、ダークエルフの噂も聞くし、心配だ。
【潮風の港町:イニフィ】
今日は、アルバイトはお休み。
久しぶりに、昼間の森に行ってみた。
杖を突いて歩けるようになってから、ちょっと嬉しくてあちこちを歩いてしまう。
まあ、まだそんなに長く歩けないんだけど…。
そうしたら、ヴィヴィアンさん、アリス(アリステル)さん、ビットさんとであった。
皆で、ボスって呼び合ったり、花見に良い場所にアリスさんに案内してもらったりする。
でも、途中でおとうさんに呼ばれて帰っちゃった。
どんな場所だったんだろう、それはちょっと気になる。
ヴィヴィアンさんは、もうしばらくしたらお花見をしようっていってた。
わたしも、誘ってくれるっていってた。なんだか、嬉しい。
お花見にはお酒とかおつまみを持ってゆくといいんだって。
お酒はわたしは飲めないから、チーズかな?
牛とヤギのチーズ。
近所の牧場のおじさんの作るのは、すごくおいしい…と思う。
少なくとも、わたしはそれ以上のチーズを食べたことはない。
……あんまり、あちこちのチーズを食べたことがあるわけじゃないけど。
アリスさんは、わたしの手品ですごいびっくりしてた。
手品って、親指が切れちゃったふうに見える、アレ。
わりとメジャーな手品だと思ってたけど、知らなかったみたい。
アリスさんは、カロ・アリステルさんっていうエルフの人。
本当はカロさんなんだけど、ガロさんと間違えちゃうから、アリスさんって呼ぶことにした。
なんだか、可愛い名前だけど、男の人だった。
エルフだけど、人間のことは好きらしい。ちょっと、安心。
ビットさんは、にんじんを齧りながら散歩中だった。
ヴィヴィアンさんとアリスさんが遊んでて、皆で皆をボスって呼んだ。
もちろん、ビットさんもボスになる。
なんか、わけわかんないけど、面白かった。
【エルフの森:ヴィヴィアン★アリステル★ビット】
信心深いといわれるけれど、けして信心深いわけじゃない
神様がいないと思うわけじゃないし、信仰は大切だとおもう
わかるような、わからないような
でも、大事って事は分かる、神様ってわたしにとってそんなものだ
これがおとうさんだと、もっと分かりやすい
人間の神様は、人間の神様
自分達が信仰するものとはまた別のものだ
おかあさんだったら、何ていっただろう?
さて、そんなことを考えるきっかけになったのは、聖堂でコノハさんと話したからだ。
コノハさんは、シスターさん
そして、聖堂が特別な本当の意味というのを教えてくれた。
聖堂に何かがあるから大事というわけではないらしい。
その人にとって、聖堂が大事な何か理由があって初めて、聖堂が大切な場所になるらしい。
それは、思い出とかそういうかんじの。
わたしはなんとなく、聖堂は神様が居るから大事なんだと思っていた。
でも、お祈りは何処だって出来るし、大事な本質はそういうことじゃないんだって。
少し難しいけれど、わかるような、わからないような。
でも、わたしにとっても個人的な理由で聖堂っていうのは大事だ
最初は聖堂の空気が、特別な感じがしたけれど
コノハさんの言葉を聞いて考え直すと、ここで会った人や交わした言葉があるから特別なのかもしれない
それから、自分を貫くことが大事だともいってた。
思ったことを全部行動するのではなく、自分で考えて行動すること
それもまた自分を貫くことなんだとか。
思うことと、考えること、両方なくちゃだめなんだとか。
それもやっぱり、難しい…かな。
【山頂の大聖堂:コノハ】
種族っていうのは、人によってはあまりモノを判別する基準にはならない。
でも、わたしはあまりそうじゃない。
差別的だ、といわれてしまえばそうなるんだけれども。
でも、エルフにはエルフ、人間には人間、ドワーフならドワーフの特性とか特徴とかはあるんだと思う。
個人として付き合うぶんには、あまり意識をしないけれど。
でも、それを意識しないでいられるのは、がぁらが寛容な気質であるからというのに起因している。
………まあ、何が言いたいかと言うと。
今日、初めて人間にハーフエルフだからという事で嫌な顔をされた。
【繁華街の噴水広場:ブラッド★ハレ★ゴーディ】
カウンター
プロフィール
HN:
ウルリーカ
性別:
女性
自己紹介:
凍土で休養中
【ステータス】
治りかけ。
【ステータス】
治りかけ。
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