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入院中、病院の廊下から誰かが話している声が聞こえた
そっと覗いてみたら、ルドゥ君がいた
おばけとかではなくて良かったと話していたら、入院中だというフルールさんにお会いした

フルールさんは、お病気で入院中。
髪に挿した花は、お父さんが前日くれたお見舞いのお花なんだって。
わたしが一緒に入院している四階にお部屋があるらしい。
ルドゥ君と一緒にフルールさんをお部屋へ送りに行くことになったのだけれど
そこで、わたしはちょっとしたことを思い出してしまった

昨日看護婦さんとお話をしていたときに聞いた、数年前亡くなった「フルール」というお名前の女の子の話
お父さんがくれた銀色の花にとても喜んで
でも、その次の日になくなってしまったんだって…
フルールさんという名前は、とても珍しい名前なのかはわからない
もしかしたら、ジョンとかジャックみたいに幾人も同じ名前でもおかしくないのかもしれない
けど、なんだか気になって、その場ではいったん別れてお医者さんのところへ向かった
数年前に亡くなったフルールさんは、今日であったフルールさんと瓜二つだった
わたしは、少し迷ったけれども、その足で病院を抜け出して、フルールさんが葬られたというお墓へと向かった

今日は、オボンと呼ばれる時期に重なる
それは、死んだ人の魂が戻ってくる日だって、東では信じられている
だから…もしかして、フルールさんへのお花が残っているかもしれない
そして想像通り、フルールさんのおとうさんは今年のこの日にもフルールさんのお墓に銀色のお花を手向けてくれていた
それを持って、病院へもどった
ルドゥくんとフルールさんは、どこにもいなくて、あちこち探してしまったけれど
最後に、二人が屋上に居るのを見つけることができた

どうやら、フルールさんはルドゥ君と一緒に「自分が死んでいる」ということに気が付いたところのようだった
真実に気づいてしまったフルールさんは、もうこの世界にはいられない
だから、消え行くところだった
フルールさんにお花を上げて
ルドゥ君が、フルールさんの髪に花を飾って
そして二人でフルールさんが星空に消えて行くのを見送った
その途中、フルールさんがルドゥ君のほっぺたにキスをしたのもばっちり見てしまったけれど
あんまり言うと、怒られそうだから、いわない

おとうさんは命はめぐって、また生まれてくるという
次にであったときに、私たちはきっとフルールさんだとわからないだろう
けれど、真実は時の娘だっておとうさんは言う
だからいつか、フルールさんだったんだね!って驚いて笑う、そんな日だってくるはずだ

次は、一緒に冒険をしたい
……うん、もちろん、ルドゥ君と二人っきりになりたいときは気を利かせるけれどね
なんちて

【病院:ルドゥ★白花の少女(フルール)】

銀の花の冠をいただいた

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