ポイズンスパイダーが繁殖して、そこにすんでいたリザードマンが困っている
…最初は、こういうと難だけれど、単純な話だと思っていた
けれど、この間ダークエルフがやってきて
ポイズンスパイダーで悪巧みをしていたことが発覚した
マザーを探して迷宮をうろついていたら
そちらにただ、単純に「楽しそう」とかそういう気持ちで加担していた人が居た
たくさんの蜘蛛と、たくさんのリザードマンが死んでいた
…ことの始終はこんな感じだった
ポイズンスパイダーの卵を取りに、迷宮をうろうろしていた
そうしたら、アリステルさんに熊の毛皮をかぶされたりして色々してた
(何故熊の毛皮なのかは、わたしもわからない)
そうしたら、クロゥファさん、レイズ君、シュイエさんと出会った
シュイエさんは、エルフで森で迷子になったらここに居たらしい
クロゥファさんは、森の迷子の木のせいかもしれないなんて言っていた
クロゥファさんは、迷宮の探索
レイズ君は、わたしとおなじく蜘蛛を探しているようだった
…もっとも、レイズ君は蜘蛛の退治が目的みたいだったけれども
4人で話をしていたら(アリステルさんは帰ってしまった)
5匹ほどの小さい蜘蛛が移動してゆくのを見つけた
もしかしたら、蜘蛛の巣があるのかもしれないとみんなで追いかけてみたら
人が10人くらい入りそうな大きな白い繭にたどり着いた
そこで、ブラストさんという発破を使う人と合流してみんなで調査をしていた
そうしたら、唐突に周囲から毒液が全員へ向けて吹き付けられた
どうやら、わたしたちが繭に気をとられている間にポイズンスパイダーに囲まれていたようだった
一人のリザードマンを加えて、毒霧と砂で視界が悪い中、なんとか、全ての蜘蛛を倒し終えた
けれど、それで終わりではなかった
わたしたちが最初に見つけた、あの大きな白い繭から大きなポイズンスパイダーが出てきたんだ
わたしたちを取り囲んでいたポイズンスパイダーは人間くらいの大きさだった
けれど、出てきた大きなポイズンスパイダーはその十倍くらい合った
マザー…と呼ばれる個体だったのかもしれない
驚くのは、その傍に誰かがいたこと
小柄、人間のような人影だったけれど、戦いが始まったときは見える場所に居なくなっていた
大きな蜘蛛は天井に張り付いたり、砂にもぐったり
攻撃手段が多彩なことも手間取ったけれども
何よりも困ったのが、巨体ゆえにあまりにもタフだったこと
戦いの中で、一人わたしたちに協力をしてくれたリザードマンさんが倒れた
レイズ君が、ブラストさんの爆弾で大きな蜘蛛の頭を吹き飛ばし、両断するために突撃をしていった
そのとき、殆どが怪我人だったけれどリザードマンの一群が、わたしたちを助けにやってきてくれた
命を次にくれてやるため、と言って決死の覚悟で大きな蜘蛛の足を止めにかかる
そのかいもあってか、あまりにも大きなポイズンスパイダーは永遠に動きを止めた
そして、その戦いで、リザードマンの一群もまた、全滅していた
これは、後日聞いたことだ
リザードマンたちは、前日に前線を襲撃されており、あの一軍は怪我人が殆どだったらしい
そして、最初にわたしたちを助けてくれた一人のリザードマンは
自分たちに、冒険者と一緒に戦おうと主張していた人だったらしい
彼は、一人で戦いを挑み、それが一軍を動かした結果となった
レイズ君は、そのリザードマンの人と顔見知りだったのかもしれない
リザードマンたちが戦いで死んでしまったのを、とても悔いていた
悔やむのは、当然だと思う
自分を責めるのも、当たり前だと思う
だけど、それは誰か特定の個人のせいではないんだと思う
……とはいえ、後方支援はわたしの役どころだ
相手が大きくて強かったと言うことを差し引いても、もっともっとわたしが強くなれば
もしかしたら、誰か一人でもリザードマンが生きていてくれたんじゃないだろうかと思った
もうちょっと、もっともっと、強くなりたい
【砂漠の地下迷宮:アリステル☆クロゥファ☆シュイエ☆レイズ☆小さな蜘蛛☆ブラスタ☆リザードマン☆リザードマンの一軍☆アーウィンド☆(狐のお面☆遺骸)】
蜘蛛側に加担していたのは、フェリシテさんという女性
理由は、よくわからない
ただ、何となくわかったのは、そこには利益とか不利益とか、その人にとっての善とか悪とかじゃなくて
ホントにただなんとなく、そうしてみただけのように感じた
ちょっとだけ、ぞっとした
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