もしも、目の前に神様が現れて
「あなたを、この世から綺麗に消し去ってあげますよ」
といわれたら、大体の人は首を横に振るだろう
けれど、ほんの一部の人はその言葉にすごく魅力を感じてしまうんじゃないかなと思う
自分が居なかったら…もしくは、もう、こんなのいやだ、とか
今日は、人をいなくならせてしまう無の神様を奉るところにめぐり合った
そこに行きたかったとか、探していたわけではない
雨に降られて、飛び込んだ場所がそうだったっていう感じだ
先客には、お久しぶりのカルードさん
そして、無の神様にお祈りをするシスター(修道女)と、小さな女の子(少女)
カルードさんは、わたしと同じように雨に降られてそこにいたらしい
(厳密に言うと、昨日の明け方あたりに入って、それからずうっと寝てたらしい)
シスターと女の子は、それぞれとても悲しいことがあったから
無の神様に自分を居なくしてくださいと、お願いをしている人だった
正直、悲しいから居なくなってしまうっていうのは何か違うと思う
けれど、とても悲しかったり傷ついたとき、ほしいのはそんな理屈じゃないことはわかる
好きな人に捨てられた、もしわたしが誰かにそうされたら
……うん、いなくなってしまいたいと思うほど悲しまないかといわれたら
実はあんまり自信が無い
わたしにも、戦争を皮切りに、いろんなことがあった
でも、なんだかんだで大丈夫なのは
多分、周囲に人がいてくれたからなんだろう
知り合いでも、他人でも、わたしと関わってくれた人はおおむね
わたしについて、親身になってくれたり、笑ってくれたり、アドバイスをしてくれる
わたしも、周囲の人が好きだから大丈夫なんだろう
人は一人では生きていけないっていうのは、もしかしたらそういう意味も含まれてるのかもしれない
一人ぼっちで悲しいシスターと、女の子
でも、女の子は海や雪山に興味をもってくれた
貝殻や、雪だるまを見たいって言ってくれて、消えてしまうのはいやだと思ってくれた
それは、一人ではなくシスターと一緒に生きて生きたいっていうことだった
シスターは、それでも女の子と生きてはいけない、もう手遅れだって思っていたみたいだった
でも、あれは神様の奇跡だったのだろうか?
一筋の光が降り注いだとおもったら
シスターは、こちら側に戻ることができた
自分を捨て去るときに、罪を犯したといっていたシスター
たぶん、これから生きてゆくっていうのは、大変だと思う
でも、一人じゃなかったら、きっと平気だ
【無人の修道院:カルード★修道女★少女★光】
エメラルドの石がついた、小さなネックレスをもらった
高価なものをもらえないと一瞬思ったけれど、もらうことにした
ありがとう、大切にする
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