【バザール】コーヒー

眠るたびに、名前が遠ざかるような気がして
なんとなくだけれど、眠りたくないような気がしている
……まあ、結局眠気は来るから、ちょっと眠っているんだけれど
なんていうか、頭をしゃきー！としたくて、普段は飲まないコーヒーなんて頼んでみた


超・苦かった

最初はブラックで、次に砂糖とミルクをいれたのだけれど

繰り返しになるけれど

超・苦かった…慣れないものはやめた方がいいってことだね
頭がしゃきーんっていうか、がーんって感じだったよ
まあ、さておいて
店主の人と、何かお仕事の話をしている人がいて
「若い女の子の一人歩きは注意した方がいい」っていうことを言っていた
何だったんだろう？って、ちょっと不思議に思っていたら
シェヂァさんに声をかけられた

【都のバザール：キャット・マーチャント★シェヂャ】

シェヂャさんは、どうやら、わたしと同じような要件…
つまり、誰かと試合をするためにこっちにきていたらしい
わたしとハッセンスさんと違ったのは、ルールを決めてたから大けがは無かったってことかな

森が懐かしいとか
シェヂャさんがおとうさんみたいとか、そういう話をした
でも、良く考えたらシェヂャさんは、おとうさんみたいだけれどわたしみたいな年齢の子供を持つ年ごろではないんだよね…
多分、３０歳には…成ってないってくらいかな？

コーヒーをシェヂャさんに譲って、なんだかすごい頭を撫でられた
恩を返すと言ってたけど、別にそういうのが欲しいわけじゃない
でも、何かをしてくれるというのなら、ということで名前を呼んで貰った
微妙に弱気になっている気がする
いくない、いくない

結局、色々あってシェヂャさんに人形の印のこと、名前を忘れかけていることを全部お話した
シェヂャさんは、わたしが解放されるまでそばにいてくれると言ってくれた
わたしとしては、それで十分なくらいなんだけれど…
なんというか、ジョゼさんのところへ殴りこみに行きかねない勢いだったよ
……どこまで、本気なのかな？とは思ったけれど
もしかしたら、徹頭徹尾全部本気の可能性もあって、びっくりした

爪の間に針とか言ってたよ、シェヂャさん
アンタッチャブルな男すぎます

突っ込みスキルの向上を褒められた
……う、うれしくないー