乗合馬車を待っている途中、花を持っている男の人をみかけた
花、といっても誰かに差し上げるような、綺麗に包まれたものじゃない
中折れ帽子っていうのかな?
そういう帽子に一杯、野の花が入っているのを持っていた
男の人が、野の花なんて不思議だななんて
失礼だとは思っていたけれど、ついつい、見てしまう
そうしたら、綺麗な馬車が通りかかって、花を一輪飛ばしてしまった
幸い、馬車に引かれてぺたんこ!なんて事にはならなかった
そして、その花を拾ったご縁で、その男の人とお話をすることができた
男の人は、アルマンドールさんといって、商人さん
お花は、花売りの子どもから全部買ってしまったんだって
アルマンドールさんは、お花の扱いはあまりなれていないみたいだった
実際、お家の庭の蔓バラも、あんまり手入れをしないものだから、柵をのっとってしまって
今では、港町で蔓バラがすごいおうちって言えば通じるほどなんだと笑っていた
アルマンドールさんは、商人さんの中でも綺麗なものを扱っているらしい
外国へいって、綺麗なものを探してきて
街で、それを欲しがる人に売るのがお仕事なんだって
でも、それではアルマンドールさんのところには、何にも残らなくて寂しくないかな?と思ったんだけれど
アルマンドールさん曰く
誰かがそれを大切にしてくれるならいい、みたいなことを言っていた
ちなみに、大切にしてくれない人には何かするらしいけど
それは、秘密なんだって……
いったい、何をするのかな?
ちょっとだけ、気になっちゃう…かも
アルマンドールさんに、花冠と、お花をそっくり戴いてしまった
花冠は綺麗に乾燥させて、リースにしようかな
お花は、なるべく長持ちするといいけど…
花瓶に入れて、窓辺に飾っておくことにした
【繁華街の噴水広場:アルマンドール】
野花の花冠と花束(?)を戴く
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