【オアシス】ａｄａ

オアシスで、ラクダの手入れをする
水をたくさん飲ませて、ブラシで毛をけずるだけだけれど

昼のオアシスは人が集まる
少し、驚いたくらいのたくさんの人と出会った


【砂漠のオアシス：ブレス★ウシワカ★アイク★ブラヴォード★シェヂャ】

ブラヴォードさんは、ちょっとだけ意地と趣味が悪い。
わたしのことを、アリスってからかったりする。
それが、シェヂャさんの気に障ったみたい
昨晩から、シェヂャさんは少し、焦ってるように感じる
その原因がわたしであることは、わかっているんだけれど……
何と言えば、安心をしてくれるのかわからない

まあ、それはさておいて
ブラヴォードさんへ怒ったシェヂャさん
それで、色々あってみんなにわたしの状況について説明することになった
…でも、アイクさんとウシワカさんは、そういうことがあるらしいっていうのは知ってたみたい
ブレスさんは、ジョゼさんに出会った事があったみたい
紳士的って言ってたけれど、たしかに…人を人形にしなければ、紳士だとわたしもおもった

まず、放っておけばわたしは名前もおとうさんのことも忘れてしまうだろう
では、どうするか
呪いを解ける人を探す…それから、ジョゼさんを止める
それが一番いいんだとは思う

フウリさんとトラスナさんたちがやろうとしていることもある
今日か、明日かはわからないけれど…何かをしかけるみたいだ
その場に出るかは、判断に迷っているところだけれど
そこで、決着がつけば良い
つかなかったなら…街へ行って呪いを解ける人を探すというのもアリだよね

色々、頭がまわらない
ジョゼさんとは、少しゆっくりと話してみたいこともある
ウシワカさんが言っていたような、自分を餌にしてジョゼさんを探しているという気持ちも実はちょっとだけあるんだけれど
（これは、心配してくれてるひとには言えないけど）
……会いたいとも、怖いとも思うから、そこら辺は複雑だ

多分、言葉では綺麗に収束しないとおもう
でも、だからと言って力に訴えるというのも…危険だよね
上手く、何か取引ができるくらいわたしの頭が良ければいいのに


ウシワカさんから、エルフ語のおとうさんを教えてもらった
「ada」
言い慣れてるはずなのに、どこかよそよそしい単語に聞こえるのが悔しい
ウシワカさんは、エルフなのかもしれない

懐かしい匂いがした

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【バザール】砂のいうこと

今日、占いをしてもらった
わたしの抱えている厄介事の、一番の難点はわたしの臆病さ
そして、打開をするものは、宝石
……臆病さはよくわかる、でも宝石は？
ジョゼさんがつけていた宝石？
それとも、シュテファンさんがくれたペンダント？
それとも、それとも、新しくなにか探すべきものがあるのかな

女性と思った占い師の方は、本当は男の人
帰り際に、シェヂャさんのほっぺたにキスをして帰っていった
びっくりしたけれど
一番びっくりしたのは、シェヂャさんみたい
だって、しばらくかきーんって硬直して、それからしばらく記憶が飛んでいたんだもん

【都のバザール：シェヂャ★占い師】

占い師のひとは、占いのほかに情報を教えてくれた
（もちろん、情報代は取られたけれど、惜しむ理由はないと思った）

一つは、バザールでの噂
ミカちゃんハウスは新しい娼館らしい
そして、直接関係があるとささやかれているわけじゃないけれど
若い、13歳とか16歳とかの女の子が行方をくらませているんだって
これは、偶然の一致？
それとも……ジョゼさんの仕業なのかな？
決めつけるのは怖いけれど、綺麗に紐で結ばれるような気がした

二つ目は、魔法が込められた宝石などを扱うお店
人の負の感情を利用するようだから、扱いには慎重にならないといけないらしい


そう、あと…
ジョゼさんから、手紙がきていた
宿のベッドの上に乗せてあった、っていうことは泊ってるところはわかってるらしい
放っておけば、いつか手の中に転がってくる、そう思ってるんだろうな

手紙には質問がかいてあった
エルフ語で、おとうさんという意味の言葉は？

………出てこなかった
空、風、花、いろんな単語は出てくるのに、「おとうさん」っていう、普段口にしている言葉がでてこない

ぞっとした
帰るべき場所と、わたしを結ぶロープを少しずつ切られている気分になる

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【バザール】マーガレット・ソーダ

白い猫のマーガレット、通称メイ
彼女が看板猫になっているカフェには、常連だけの裏メニューがある
その名も、「マーガレット・ソーダ」
メイの目の色に似た色のソーダに、小さなつぼみを入れるとマーガレットの花が咲く
渇いた砂漠で、そのグラスの中だけがまるで森のようだった

そのメニューをこっそりと教えてくれたのは、アルマンドールさん
シュテファンさんの誕生日の贈り物を、白い猫を挟んで相談した


【砂漠のバザール：アルマンドール】

誕生日の贈り物は、白い石がついたものにしようと決めていた
綺麗なものを商うアルマンドールさんなら、きっと何かご存じかな？って思った
年上の男性への贈り物というのも、なんとなくピンとこなかったのもたしか
白い石っていったら、装飾品ってイメージだけれど…
男の人への装飾品って、なんとなく、迷ってしまう

結局、贈り物はべつのものになった
白い石がついた…これは、出来上がってのおたのしみ
喜んでくれればいいなあと思う
出来上がるのは、今月が明ける前

わたしが届けられるかわからないから、アルマンドールさんへいざとなったらシュテファンさんに届けてもらうように言った
なんていうか、アルマンドールさんは鋭い人だ
事情があるってことは、わたしがわかりやすいって言うのもあるだろうけれど
後ろにある、怖いって思った心まで見抜かれた
商人さんは流石だと思った

動くべきと思ったら、思う存分やっておしまいなさい、って言われた
ちょっと、驚いてしまったよ
思う存分だなんて、そんな人をけしかけるようなことを言うとは思わなかった
ちょっと、おかしくなったけれど、少しほっとした

帰り道、アルマンドールさんと一緒に甘いお菓子を食べて帰る
寒い砂漠の夜に、揚げたてのお菓子の熱さと甘さは嬉しかった

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【オアシス】ラクダは誰のもの？

オアシスで休んでいたら、ラクダをおれのものにするぜ！って言う声が聞こえた
驚いて、向こう側を覗いてみたら、ルードヴィッヒさん…ルーイさんがいた

ルーイさんは、まひるさんと一緒に都に来ているらしい
まひるさんは、わたしより二つ年下のおとこのこ
最初、女性かと思ってしまって、失礼をしてしまった

ラクダのことを話しながら、ちょっと印の相談に乗ってもらう
なんとなく、深刻な感じではない話になった
どうしてかな？
多分、まひるさんはほんわりした感じで、ルーイさんはぱっと明るい感じだからだろう

【砂漠のオアシス：ルードヴィッヒ★まひる】

誕生日のお話をした
ルーイさんは８月の、まひるさんは、３月の生まれらしい
わたしが１０月の生まれだから、見事にばらばら

なんとなく、ルーイさんは真夏の太陽のような
まひるさんは、春先の細い光みたいなそんな印象を受けるから不思議だ
わたしは、他の人からどんなふうに見えているんだろう？

そうそう
ルーイさんに
「娘を持つ男性は、他の少女に父親と呼んでもらいたがるか」というのを聞いてみた
前々から、気になっていたのだけれど
ジョゼさんは、娘さんと奥様がいるらしい
でも、人形にした女性に、自分を「おとうさま」って呼ばせている
それって、ちょっと不思議。

だって、…まあ、その。
そういうお店に出してるっていうことは、そういうことなわけでしょう？
だから、お店に出す女性に対して、実の娘さんを連想させるような
「おとうさま」なんて風に呼ばせるものかなあ…なんて、思ってみたりする

………世間は広いから、そういう趣味なだけです、っていわれたら納得なんだけど
ジョゼさんの本当の娘さんはどうしているんだろう？

ルーイさんに、「同情するのは呪いを解いてからにしろ」っていわれた
たしかに、そうだね
今はそんな余裕なんてない

ルーイさんと、ラクダに同乗して帰ることになった
運転が上手でないので、怒られるまえに謝っておいた

…だ、だって、上手じゃないのはしかたないよね？
 

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【オアシス】前世の恋人？

シェヂャさんと水汲み
なんというか、８割シェヂャさん、２割弱わたし、みたいな分量
……バケツで２往復するだけで息が上がるって、どれだけ体力ないんだろう、わたし

どうやら、シェヂャさんは昨晩、わたしが眠っている間に情報収集をしてきたらしい
紋章について少しお話していたら、トラスナさんがやってきた
トラスナさんは、以前わたしに出会ったときにジョゼさんに対して注意を促さなかったことで
なんだか、自分を責めているようだった
悪いのは、別にトラスナさんではないと思うのにね

シェヂャさんとトラスナさんは、知り合いで
なんとお二人は前世では恋人同士だったらしい
悲喜劇的な人生だったとかなんとか

【砂漠のオアシス：シェヂャ★トラスナ】

そういえば、今のところ確認できている被害は
わたし、トラスナさん、そしてリュオさんらしい
…リュオさんまで被害にあってるなんて、びっくりだ

色々と対策を練ってみたはいいものの
ジョゼさんの香りを、シルフを使って吹き飛ばすと言う手も
シルフにお願いするわたし自身が、印で弱体化している状況…
……上手くいけばいいんだけどな、と思っているけれど、心配もある
下手をしたら、人質になりかねないんだよね

さて、どうしたものかなあ

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