【エルフの森】アグネグアの望み

寒さも厳しくなりはじめてきた
冬支度も、そろそろ大詰めを迎える
とくに、今年は出かけていたことが多かったから少し遅れている
泉のほとりで豆と豆の鞘を分ける仕事をあと数日は行わないと…

豆のよりわけをしながら、水乙女に何となく話しかけていたら、ゲフさんに出会った
ゲフさんは、ロープをつかって器用に木から下りる
二人で少しお話をしようと思ったら

アグネグア、と言っていたあの真っ黒な、目の赤い魔物が現れた

真っ黒な、目の赤い魔物は発言から「アグネグア」と呼ぼうと思う
アグネグアは、以前遺跡で出会ったときと少し様子が変わっていた

以前は、問答無用で呪文を詠唱し、わたしたちに戦いをけしかけてきた…ように思えた
でも、今回はなんとなく
…実際に、襲ってこなかったということもあるけれど
人に、助けを求めているような、途方にくれているような、そんなふうに見えた。

アグネグアが言っていることは、十分に理解したとはいえない
でも、アグネグアがどこかへ還りたいけれど、還れない
アグネグアは死ねない人々が集まっている
そんなふうに解釈することができた

アグネグアは、触れたものを腐らせてしまうみたいだ
でも、本人は水を触れて腐らせて、それに不思議そうな様子を見せていた
泉がひとつ、腐ってだめになってしまった
そこにすんでいた妖精、マトラさんは残念そうだったけれど
でも、いずれは水が入れ替わって元に戻るだろうと思ったのか、わりと元気そうだった

ゲフさんは、アグネグアを還りたい場所へ帰してあげたいと思っている
もちろん、わたしも
思ったなら、動くっていうことだ

というわけで、凍土ゆきの計画はしばらくお休み
アグネグアの発言をヒントに、探索と情報収集をしなくっちゃ

【エルフの森：ゲフ☆アグネグア☆小さな妖精】

ゲフさんにログを頂きました！ありがとうございました！！