がぁらが、がぁらに戻った。
結局、1人ではりつめていたわりには、あっさりとわたしの知らないところで、禁獣が倒された。
少しだけ、安堵して。少しだけ、拍子抜け。
ちょっと、力が入りすぎてたのかもしれない。少し自覚はしてたけど。
改めて、感じたかも。
聖堂に行って、茨で穴があいたカーテンの修繕のお手伝いをした。
繕い物は、すごい得意でもないけど、苦手でもない。
穴を修繕するくらいなら、問題はない。
なんとなく、お祭に加わる気もしなかったから、聖堂のほうでチクチクカーテンを縫ってた。
そうしたら、セトさんがやってきた。
セトさんは、がぁらが戻ったーって喜んでる感じじゃなかった。
話を聞いてみたら、なるほど、どうやら宿を焼きだされてしまったばかりらしい。
しかも、全財産焼失。
それは、喜べないよね、なんて思ってみた。
でも、セトさんが無事でよかったんじゃないかなって、思ってみる。
荷物を無くしてないわたしが、そういうとちょっと、薄っぺらいなと我ながら思うけど。
でも、生きてて良かった。
セトさんと、名前の由来についてちょっとだけ話した。
わたしの名前は、古い言葉で「狼の支配」
我ながら、ちょっとどころじゃない、名前負けだと思うけれど
森で生活するレンジャーにとって、狼は、警戒するのと同じくらい、尊敬もする。
セトさんは、特にないっていってた。
どんな国の人でも呼びやすい名前だと思うけれど。
きっと、遡っていったら、どこかでなにか理由がある名前なんだろうと思う。
多分、だけど。
【山頂の大聖堂:セト】
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