いま、がぁらの街ではいくつか動きが起こってる。
一つは、もちろん禁獣を倒すということ。
そして他は、茨をなんとかすることや、ボトルフの人たちの住む最果ての地を豊かにする方法や
古代魔法王国時代の因縁を調べる動きだ。
正直、頭は良くないと思う。
でも、植物のことなら、少しだけ昔から叩き込まれているものだから分かるかもしれない。
結局、戦争中は茨を良く見たりする暇もなかったから。
一度良く見てみようとおもって、森に出かけた。
まあ、結論は「よくわからない」だった。
わたしが今までみていた茨とは違う、それくらいしか分からなかった。
そうしていたら、アベルさんとオイフェさんと会った。
アベルさんは無事で、オイフェさんは両腕を失っていた。
それでも、いつもと変わらないものすごいテンションのオイフェさんに、少しほっとした。
なんだろう、オイフェさんがしょげ返ることがあったら、それこそ駄目なきがしたから。
オイフェさんの義手を注文する代筆を引き受けた。
下僕とかいわれてたけど、いつもの通り、オイフェさん流の冗談のはずだ。
勇者バッチと、オイフェさんの危機に駆けつける権利までもらった。
駆けつけられて、そして助けられるほど、わたしも強くなれたらいいと思う。
アベルさんからみたら、わたしはまだ戦争をしているみたいらしい。
肩の力を抜いてもいいんじゃないかって、言われた。
そうかもしれない。もう、義勇軍の必要はないから。
でも、難しいよねって言う話をした。
アベルさんにご飯を奢ってもらった。
前に、わたしにココアを奢ったとき、ものすごい顔してたのに。
でも、奢ってくれた。
うん、とてもおいしかった。ちょっと泣けちゃうくらい。
【エルフの森:アベル★オイフェ】
【ステータス】
治りかけ。