酒場で夕飯を食べていたら、赤毛の女の人がダーツをやりながらこういっていた
「もう一皿」
なんていうか、今考えると良くわかんない間違えだと思うのだけど
あの時は、ダーツゲームで使うダーツの単位は1皿だと誤解をしてしまった
ほら、ウサギは1羽だったり、イカが1パイだったりするみたいに…
ちょっと、変わった数え方をするのかな…なんて思っていた
その赤毛の女の人、バルバラさんという傭兵のかたは、ただ料理を頼んだだけだって笑ってた
うーむ、少しばかり恥ずかしい
体つきのしっかりしたバルバラさんは、よく街で出会う冒険者よりも少し年上のようだった
おばさん、なんて自分のことを言っていたけれど
戦士って感じがしたな、なんていうのは内緒だ
冒険情報のこととか、バルバラさんの故郷の話とかそういう話をする間に
バルバラさんが今引き受けているお仕事がわかってしまった
エルフを、どうやら捕まえようとしているらしい
先日は失敗してしまったといっていたけれど…
本人がやりたいっていうより、懇意にしている人の頼みなんだそうだ
森で、エルフから逃げられる方法を知らないか?と言われたのだけれど
……協力をするしない、という葛藤の前に、森の中で人間がエルフから逃げる方法、というのが思いつかなかった
せいぜいが、木々が少ない小道に出ることくらいだろうか
それだって、人間が有利になるというのではなく、人間の不利な材料を少し減らす程度だもの
人間とエルフの争いというか…
人身売買と絡まる問題は、対応に今でも困る
割りに会わないって言っても、懇意にしているかたのお仕事だからバルバラさんは断れないみたいだし
見逃せないから、と言って今酒場でバルバラさんに危害を加えるのは違うと思うし
エルフに注意をしてと言えば…いいのかな?
聞いてくれるだろうか?とにかく、おとうさんに話しておこう。
ベストなのは、バルバラさんの顧客さまが気を変えてくれることなんだけど……
うーん、難しそう
【冒険者の酒場:バルバラ】
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