夜中の談話室、人の気配があったから覗いてみたら
ライエン君と、おじいさんがいた
…厳密に言うと、わたしもライエン君もおじいさんのことは気づけてなくて
おじいさんが動いて初めて、そこに人が居たって驚いたのだけれど…
おじいさんは、なんだか不思議な人だった
そして、わたしとライエン君にお話をしてくれた
ひとを助けたくて、勇者になりたくて頑張った人の話
ちょっと、人よりも強すぎて、目についた人を助けることが可能だった人
やがて、悪い人たちの頼みも断らずに
優しい王さまを、悪い王様だと信じて殺してしまった人
そして、処刑されるところを、剣をすて、過ちを語り続けるということを誓って姫君に助けられた人
ライエン君もおじいさんも、その人は傲慢だったという
…なんとなく、わたしはその傲慢を否定しきれないと思ってしまった
助けてあげたい、は傲慢な気持ちかもしれないけれど、それが無かったら始まらないことも多々ある
だから、危惧すべきは、傲慢ではなく盲目なのかなと思った
うーむ
……難しいなあ
日記にこんな堅苦しいことを書くとは…我ながらあまり想定してなかったよ
うん、単純に思った事を書いておこう
誰にしろ、何にしろ…「人を助けたい」そう思ってそう動いたことを、恥じてもうやめようと思ってしまわないでほしいなと思った
…うん、これにつきるかな
だって、悪いのは「誰かを助けたい」って思って動いたことではないもの
そこにあるのが、ある種の義務感や惰性があったとしても
そこに、一歩間違えたら悲劇が起こる危惧はあっても
それがなくなってしまったら、…うん、多分ね、ひとはひととしてとても大事な物を手放してしまう気がした
なんてね
【雪被りの村:ライエン★膝掛けの老人】
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