なんか色々あって、微妙にがぁらに出るのがまちまちっ
「色々会ったけど、わたしは元気です」っていうのは、どこの文句でしたか…
わたしは元気ですっ!
森で、サガさんていう人形師の人に出会った。
どうやら、小さくてもリアリティあふれた人形を作るのを身上としているみたい。
…厳密に言うと、目標は、亡くしてしまった大切な人を人形としてよみがえらせたいみたい。
口には出せなかったけれど、いつか、望むような人形を作った後
行き着いた先には、どんな気持ちが待ってるのだろうか。
サガさんは、わたしをモデルにした人形を作るのを思いついたらしい。
体や髪をぺたぺた触りたがっていたけれど、頭だけ。
自分がお人形のモデルになるのは、ちょっと不思議な感じがする。
恥ずかしいような、ちょっと嬉しいような。
普通の女の子は嫌がるといっていたけれど、わたしが嫌とは思わないのは
なんとなく、自分が生きていたことが世界に残るような気がしたから
明日の命の保障がないなんて、思ってしまうのはちょっとアレかなと思うんだけれど
冒険者って、そういうものなんだとおもう
別の日に、森でランガさんと、チェックさんに出会った
水を汲みにいったら、ランガさんとチェックさんがお話をしていて
わたしは、ついうっかりと早とちりをして、お二人がデートの最中かと思っちゃった
すぐに違うって教えてもらって、誤解はとけたのだけれど
蛍が居る川辺での夜のデートって、結構ロマンチックかななんて、思っちゃうかも。
チェックさんは、女の子大歓迎で、でもお酒を前日に飲みすぎていて、二日酔いらしい
……年をとると、二日酔いの後はとてもアルコール臭いらしいのだけれど
でも、チェックさんはそんなに年をとってるっていう感じはしなかったけどな
ええと、記録をとる習慣がないから、こんな感じ…かな?
た、たぶんっ
入院中、病院の廊下から誰かが話している声が聞こえた
そっと覗いてみたら、ルドゥ君がいた
おばけとかではなくて良かったと話していたら、入院中だというフルールさんにお会いした
フルールさんは、お病気で入院中。
髪に挿した花は、お父さんが前日くれたお見舞いのお花なんだって。
わたしが一緒に入院している四階にお部屋があるらしい。
ルドゥ君と一緒にフルールさんをお部屋へ送りに行くことになったのだけれど
そこで、わたしはちょっとしたことを思い出してしまった
昨日看護婦さんとお話をしていたときに聞いた、数年前亡くなった「フルール」というお名前の女の子の話
お父さんがくれた銀色の花にとても喜んで
でも、その次の日になくなってしまったんだって…
フルールさんという名前は、とても珍しい名前なのかはわからない
もしかしたら、ジョンとかジャックみたいに幾人も同じ名前でもおかしくないのかもしれない
けど、なんだか気になって、その場ではいったん別れてお医者さんのところへ向かった
数年前に亡くなったフルールさんは、今日であったフルールさんと瓜二つだった
わたしは、少し迷ったけれども、その足で病院を抜け出して、フルールさんが葬られたというお墓へと向かった
今日は、オボンと呼ばれる時期に重なる
それは、死んだ人の魂が戻ってくる日だって、東では信じられている
だから…もしかして、フルールさんへのお花が残っているかもしれない
そして想像通り、フルールさんのおとうさんは今年のこの日にもフルールさんのお墓に銀色のお花を手向けてくれていた
それを持って、病院へもどった
ルドゥくんとフルールさんは、どこにもいなくて、あちこち探してしまったけれど
最後に、二人が屋上に居るのを見つけることができた
どうやら、フルールさんはルドゥ君と一緒に「自分が死んでいる」ということに気が付いたところのようだった
真実に気づいてしまったフルールさんは、もうこの世界にはいられない
だから、消え行くところだった
フルールさんにお花を上げて
ルドゥ君が、フルールさんの髪に花を飾って
そして二人でフルールさんが星空に消えて行くのを見送った
その途中、フルールさんがルドゥ君のほっぺたにキスをしたのもばっちり見てしまったけれど
あんまり言うと、怒られそうだから、いわない
おとうさんは命はめぐって、また生まれてくるという
次にであったときに、私たちはきっとフルールさんだとわからないだろう
けれど、真実は時の娘だっておとうさんは言う
だからいつか、フルールさんだったんだね!って驚いて笑う、そんな日だってくるはずだ
次は、一緒に冒険をしたい
……うん、もちろん、ルドゥ君と二人っきりになりたいときは気を利かせるけれどね
なんちて
【病院:ルドゥ★白花の少女(フルール)】
銀の花の冠をいただいた
さて、昨晩刺されたわたしなのだけれど
結局、数日の入院ということになった
傷自体はそこまで深くなかったけれど、血が一杯出たらしい
もっとでてたらやばかったみたいなことをちらっときいて、ちょっとぞっとする
……内臓に達してないや、よかったなんて、暢気にちらっと頭をよぎったなんて言ったら怒られるかな
まあ、助かったからいいや…と言っても、怒られそうな気がする
怪我については、口に出さないのが一番よさそうだ
昼間までたっぷりと眠らせてもらったら、夜中になってもなかなか眠れない
外を覗いて暇をつぶしていたのだけれど、夜でも存外お客様というのはいるもので
シグルスさん、イヴェルさん、ガロさんがやってきた
(厳密に言うと、イヴェルさんは中に潜伏していた)
どうやら、シグルスさんとイヴェルさんも怪我人みたいだ
あの時間にいたということは、入院をしていたのかな?
なぜか、看護師さんやお医者様に口うるさく言われるらしい…
あれだね、きっと、安静にしてないからかな?
イヴェルさんは、魔術師ではあるけれど呪術師でもあるらしい
呪術師って、じゅじゅちゅしって言ってしまいそう…というのが発端となって
なぜか、呪術師ってたくさん言ってみるという流れになった
わたし:失敗
シグルスさん:失敗
ガロさん:不思議な発音により、ゲシュタルト崩壊し観測不能
イヴェルさんは、度重なるちーと(呪術×10とかの発言)により、失敗したら罰ゲームとなった
まあ、結果は残念ながら失敗
…呪術って言葉、結構難しいんだよね
イヴェルさんの罰ゲームはわたしが決定していいよって言われた
ガロさんは、一時間びりびりとか
シグルスさんは、一週間女装で入院とかいっていたけれど
わたしが選んだのは、「笑顔でおやすみなさいと言うこと」
イヴェルさん、ものすごおく恥ずかしそうだったけど、でも、やってくれた
作り笑顔ではあるけれど、初笑顔かな?
ガロさんやシグルスさんは優しい罰ゲームだなんていっていたけれど
イヴェルさんの性格を考えると、もしかしたら一番えぐい罰ゲームだったんじゃないかな?なんて
シグルスさんとガロさんからも、おやすみと言ってもらって眠りに付く
病院は実は静かであまり好きではないのだけれど
今日ばかりは、ちょっとほくほくして眠れた
【病院:シグルス★イヴェル★ガロ】
うっかり非公開だった(笑)
店じまいの間際のお買い物は、時々幸運が舞い降りる
まあ、簡単に言ってしまえば、おまけしてもらえるということ
明日へもちこしては、痛んでしまいそうだからという理由で、スモモをたくさんもらう
しかも、わたしとおとうさん、二人だけでは少し食べきれないんじゃないかと思うくらいにだ
でも、その心配は幸いにもとりこしぐろうだった
広場で、チシカさん、ディルノアさん、ガロさんに出会えた
みんなでスモモをかじりながらお話をする
良く熟れたスモモは水分がおおいから、こういった暑い日に食べるのはぴったりだ
欲を言えば、もう少し冷えていればよかったかな?
一人分の食材の料理のお話から、デートのお話になる
いわゆるところの、恋話というやつだ
チシカさんは、二人で歩いていたらその時点からデートという認識らしい
ちなみに、わたしはお互いがデートと認識をしていなければ、デートではないと思っていた
普通のデートというのは、どういうものなのか、経験が無かったからわからなかったのだけれど
結局、あの場に居た人全員、わかりやすい普通のデートの経験は無かったみたいだ
……さすがに、冒険地でデートは、ちょっと普通じゃないよね?
別れ際に、チシカさんに頼みがあるといわれた
なんだろうと思っていたら、抱きしめられてお腹を刺された
……いや
……ほんとに
正直なところ、ひとしきり落ち着いてから日記を書いている今でも、よくわからない
要領を得ない中で、なんとなくわかったのは
・チシカさんがダークエルフとなるために誰を傷つける必要があったこと
・チシカさんは、ダークエルフとなることを望んでいること
この二つくらいだった
小さなころから、おとうさんにダークエルフの恐ろしさや、いかに許せないことをするかを教えられてきた
実際にダークエルフとであったこともあるし、そのほとんどに殺されかけた
ダークエルフに関わるとろくなことにはならない、それが15年の人生の中で感じてきたことだ
実際に、街だってダークエルフによって被害を受けている
それなのに?
それなのに、どうしてだろう?
わたしにはどうしても、チシカさんが望んでダークエルフになる理由が理解できない
【繁華街の噴水広場:ディルノア★チシカ★ガロ】
森で弓の練習をしていたら、気が付いたら夜になっていた
はじめたときは、まだ少し明るかったんだけどな…
矢筒の中の矢を撃ちおえて、遅くならないうちに帰ろうかなと思っていたら
ハッセンスさんが、矢を拾ってくれていた
どうやら、ハッセンスさんは森で迷子になって、歩いていたらわたしが練習しているところへ行き逢ったらしい
しばらく前から見られていたらしいのだけれど、…ぜんぜん気が付かなかった
練習中、変な顔とかになってなかったかな?
こう、何かに集中してしまうと、周囲の観察がおろそかになるのは悪い癖かも
おとうさんに知られたら、また怒られちゃうかも
ハッセンスさんは、他の人が自分の使わない武器を使っているところを見るのが好きらしい
その気持ちは、ちょっとわかるかも
わたしも、人が武器を扱うのを見るのは結構好き
大剣を振り回す力強い動きも、小さな剣を使う細やかな動きも
剣だけではない、メイスとか、ブーメランとか、鞭とか
わたしが触ることさえほとんど無い武器を見事に扱う様は見ていて壮観だ
……まあ、大体は戦闘中にその様子を見ることになるから、落ち着いてみられたりはしないんだけど
ハッセンスさんは剣を使って、時々投げナイフも使うらしい
でも、ナイフは飛ばしたら戻ってこないこともあるから、もったいなくて使わないことが多いとか
戻ってくるブーメランみたいなのは、前に額で受け止めてしまって、傷跡が今でも残っているんだって
それで、なんとなく冗談で、ロープをつけて投げてみたらどうですか?っていってみた
そしたら、ハッセンスさんが結構乗り気
練習をしてみるみたいだ
形になったら、見せてくれるって言ったからちょっとたのしみだ
そんなことを話していたら、おとうさんに呼び笛で呼ばれてしまった
もう少しゆっくりしたかったんだけど…残念
【エルフの森:ハッセンスG】
【ステータス】
治りかけ。