そろそろ、どこか冒険にゆこうかななんて、考えていたらサフォーさんに出会った
久しぶりに会うサフォーさん、ええと、戦争後に、ちらっとあった、かな?
それきりだから、正直数ヶ月ぶりだ
数ヶ月間会わなかったサフォーさんは、車椅子に進化してた……
……なるほど、以前わたしも車椅子だったけれど、それを目撃したひとはこんな気持ちだったんだね
びっくりしちゃった…
とりあえず、サフォーさんのお手伝い(?)でアイスを買ってくることに
お店は広場の隅に出ていた露天
そうしていたら、ヴェノクさんにもアイスを頼まれた
ひとつもふたつも、あまり手間は変わらないから、一緒にかってくることにした
その、アイスクリーム屋さんは、もと冒険者の人らしい
なんていうか、…冒険者らしいというか、その、…うん、日記だから書いちゃおう
雄雄しい顔というか、いかめしい顔というか、ちょっと、怖い顔をしてた
顔に傷とかあったから、どっちかっていうと山賊ですってテロップが流れそうな気配だったよ
最初はすごくびっくりしたけど、アイスクリームの種類も多いし、おいしいし、サービスが細かかった
オープンしてしばらくだったけれど、わたしたちが初のお客様らしい
………こわかった、のかな?
どうやら、結婚して娘さんがいるらしい
それが理由で、アイスクリーム屋さんをはじめたみたいだけれど…
奥さんや娘さんもいっしょにお店をしてみたらどうですか?って提案してみた
だって、すごくおいしいアイスだったし、アイスクリーム屋さんもいいひとだ
…このまま、顔が怖いからって理由で、お店がつぶれるのはやだなって思う
アイスクリーム屋さんは、試してみるっていっていた
よし、またきてみよう
今度は、アイスクリーム屋さんだけでも、別にもうこわくないしね
【繁華街の噴水広場:サフォー★ヴェノク★アイスクリーム屋】
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森の西に住んでいる大鹿が子どもを生んだ
おとうさんと見に行こうと約束をしていたのだけど、また今度だって
そりゃあ、最近、エルフ狩りとかで森がごたごたしてるのはわかってる
でも、せっかくの約束を後伸ばしにされて少しだけ不機嫌になっていた
でも、そんなの吹き飛ばしてしまえる出会いがあった
森で、わたしとおんなじ、ハーフエルフの女の子に出会った
名前は、ナナさん
わたしと違って森の奥へ住んでいる
わたしよりも、多分考え方はさらにエルフに近いひとみたいだった
ハーフエルフに出会うことは少なくて、年頃が近い人に出会うのはさらに初めてで
なんだか、すごくすごくうれしかった
スパークさんと、メルヴェイユさんとも会った
スパークさんに、ハンドサインというのかな?そういうのを、教えてもらう
元気?、ぼちぼち、最高だぜ!の三つ
ためしに使ってみて、通じたのがなんだか楽しかった
スパークさんは、エルフと仲良しではないみたいだ
でも、ハーフエルフに対して…まあ、少なくともわたしやナナさんに対して嫌な顔をするつもりはないそうだ
ほんとうは、スパークさんとおとうさんとかに限らず
エルフと、人間が争うのは好きじゃない
寿命や考え方、社会のかたち、いろんなものが違うから、争う理由がいろいろあるのだろうというのは、わかるけれど
難しいことはさておいて、仲良しのほうがいいなと思ってしまう
エルフ狩りも、エルフ狩り狩りも、早く終わればいいのにな
【エルフの森:ナナ★スパーク★メルヴェイユ】
こんど、ナナさんに広場の近くのお菓子屋さんの棒つきキャンディをお土産にもってゆく
(走り書きが日記の枠外に書いてあった。そのそばに氷砂糖がひとつ)
うちは、町外れなので、正直井戸までよりも川のほうが近い
なので、大体水を汲みに行くときは、そちらへ行ってしまう
…いちおう、今はエルフ狩りとか物騒だから井戸のほうが安全といわれたんだけれど
シーツとか、大きなものを洗う際には川のほうが便利なんだよね
お洗濯を終わらせて、一息ついていたらディルノアさんとであった
どうやら、ディルノアさんはお水を汲みついでにお散歩だったらしい
それで、凍土の話とかをした
こんど、凍土に行くのもいいねってそういう話
実は、鬼ごっことかかくれんぼとか、雪合戦とか、そういう多人数で遊んだことがない
この間、みんなでシャボン玉で遊んだのが実は最大人数かもしれない
一人遊びは、実に得意なんだけどなあ
まあ、それはさておいて
凍土で雪合戦をしたいなといったら、大笑いされた
どうやら、なんか外れた発言だったぽい
でも、みんなで雪合戦をやれたら楽しそうだねっていうのと、すごいにぎやかになりそうだねって話になった
なんていうか、バトルなんとか、みたいな
にぎやかすぎない?それ、ってくらい
凍土かあ…
本当に、行くのを考えてもいいなと思う
オーロラを見に行かないかって、言われたのを思い出した
行って、見てこようかなあ…
【リバーサイド:ディルノア】
手紙とうわさで、ブラッドさんとヴィヴィアンさんがなくなったことを知る。
正直、その後どうやって家をでたのか、覚えてない。
結構うろたえてたんだろう。
でも、きちんと髪に黒いスカーフを巻いて、かごにリースちゃんとパールちゃんをいれて花を摘んで
聖堂に向かう坂道を上がっていた
聖堂に猫を入れていいかどうか、ちょっと不安だった
だめって言われたら、こっそり後ではいってお祈りをしようと思っていた
お墓へ行っても、たぶんそこに遺体はない
だったら、聖堂ならきっと、祈りが届く気がした
聖堂を訪れたら、いろんな人が居た
クリストファーさんに久々に会って、この街は獣人もいるせいか、獣禁制ではないってことをきいた
ちょっと、安心した
そしたら、ほんの少しの時間だけ、ブラッドさんが、みんなにあいにきてくれた
そういえば、いろいろな約束をしたなとおもう
おじいさんになってね、とか。大人になったらドレスをくれるとか。死なないでね、とか。
全部破られちゃったよ。
でも、最後まで、きっと騎士様だったんだろう。
だから、怒ってない。以前遺跡で言っていた誓いを、多分貫いたんだろう。
街中に初めて出たとき、ベンチの上で声をかけてくれたひと
冒険者になるかならないか、迷ってたわたしに遺跡へ行くきっかけをくれたひと
わたしのために怒って、泣いてくれた人
おにいさんみたいだったな、といまさら思う
ヴィヴィアンさんへ、おやすみなさいともお祈りした
素敵な人だった
照れ屋さんで、かわいい人だなって思ってた。でも、きちんと自分の足で立ってた。
いつか、外国へ行って世界を見て回ったら、ヴィヴィアンさんの故郷の村…
遺跡と、とっても大きな図書館のある村にたどり着くかな
弟さんがいるっていってた
その、孫にくらいは会えるかもしれない
ミニスカートは、結局はかなかったよ。
いつか、はく日がきたら、ヴィヴィアンさんを思い出すんだろう
二人とも、大事なひとだ
感謝してもしきれない、ありがとう
二人が、大変なときに力になれなかったのが悔しい
みんなで、ブラッドさんとヴィヴィアンさんの思い出の話をした
死者をおくるって、こういうことなんだなって、ちょっと思う
…マールファさんが、もっと話したかったと言ってた。わたしも、そうおもう。
くいがなんてない、なんてうそ。
いつか、魂は命の輪にのって、新しく生まれてくるものだっておとうさんはいう
それならば、人より長く生きていれば、またいつか、あえるかな
あえたらいいな
……人より長く生きる命があってよかったと、初めて思ったかもしれない
おやすみなさい
さようなら
どうぞ、まためぐりあえますように
【山頂の大聖堂:クリストファー★ノエム★命の灯火★ディルノア★ハイド★マールファ】
カウンター
プロフィール
HN:
ウルリーカ
性別:
女性
自己紹介:
凍土で休養中
【ステータス】
治りかけ。
【ステータス】
治りかけ。
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